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車検について

自動車は重く大きな物体ですから、運転者のミスや車の故障などにより重大な事故を引き起こす危険性を持っています。故障や不具合を放置しているといざという時に正常に動作しなくなりますので、日頃から車の状態に関して確認し良好に保つことが大切です。

日本では、道路を安全に走行するために自動車の最低限の保安基準を設けています。これは多数の自動車が道路上で走行するのに際し、法律で決められた最低限の機能を維持することで安全に走行するために設けられているものです。

これにより、普段から法定点検を確実に受けメンテナンスをしている人だけではなく、まったく法定点検を受けていない人がいても、一定の期間を定めて車検を行い、保安基準に適合しているか確認されることになります。

その保安基準に適合しているかどうかを検査することが車検制度の意義であり、目的です。ヘッドライトが点灯しない、ブレーキランプや方向指示器が点灯しない状態で自動車が走行することは、他の運転者との意思疎通ができなくなるため事故に繋がる危険性も増えてしまうからです。

したがって、車検では必要最小限の保安基準、ヘッドランプやブレーキランプ、方向指示器の点灯の可否、もしくはブレーキパッドの消耗具合などを確認することが主とされており、実際にその自動車が性能を的確に引き出せるかどうか、安心して動作できる状態かどうかを確認することとは別であると考えることが重要です。自動車の車検制度の意義は自動車自体の性能の維持ではないからです。

そのため、車検の方法は本来は保安基準を維持できているかどうかを確認するにとどまるものです。よくディーラーなどに車検に出すとワイパーのゴムを交換したり、ブレーキパッドを交換したりすることがあります。この作業は車検に関係ない場合も多く、ディーラー側の判断で行っていることの方が多いので、本来の車検制度の意義とは離れたところでの作業になり、車検の方法によっては交換しなくても車検を通ってしまう場合もあります。

車検

車検を行う場所は基本的には車検場といわれる陸運局の施設ですが、指定整備工場でも検査ができます。この場合整備をしながら車検を通すことが出来るので便利ですが、さまざまな部品の交換を求められることもあり車検費用がかさむことが難点です。

ディーラーなどではこの車検整備を行うことで同時に交換する部品を増やし、その整備における利益を得ようとしていることもあります。もちろん、ディーラーもただ利益のためだけに部品を交換しているのではなく、あくまでも自動車の性能を最大限に引き出すために部品を交換しているのですが、ただでさえ費用が掛かる車検の際に合わせて車検に関係のあまりない部品の交換を行い負担を増すということは避けたい場合もあります。

したがって、もし車検費用を安く上げたい場合にはこのようなディーラー車検を利用せずに車検代行業者に依頼するかまたはユーザー車検で自分で点検整備し車検を行う場所に持っていくことで車検費用を安く上げることができます。

車検の方法にはこのようにディーラーや整備工場にお願いする場合も有れば、ユーザー車検で自分で車検を行う場所に持ち込む場合もあります。ただし、車検を行う場所に持ち込んだ場合には整備不良となった場合に近隣に整備工場が無い場合も多く、その際には再度自動車を整備し直して車検場に持ち込み、車検を受け直すことになります。

ユーザー車検は車検費用が安い、とよく言われますが、キチンと整備を行った上で車検を受けないと、受け直しとなり車検費用が高くついてしまうこともあり得るのです。そのため、ユーザー車検をする場合には車検の適合条件をしっかりと把握し、然るべき点検整備を行ったうえで臨むことが非常に大切になります。

このように車検制度は狭い日本の道路を安全にたくさんの自動車が走行できるようにするためのものです。そのため、車検で点検してもらえるからと日頃の整備をしなかったり、または車検が通ったから点検整備をしなくていいというのではなく、車の性能をしっかりと引き出すための整備は別にきちんとする必要があります。

車検制度の意義と目的を正確に把握して、自動車が長く維持できる用意をすることが大切です。